4月7日。この日は僕にとって久しぶりの休日。せっかくの休みだったので、愛機 Sony α7 IV に Voigtländer NOKTON Classic 40mm F1.4(クラシックラインのS.Cモデル)を装着して、撮影を楽しみながら一日をゆったり過ごしました。そんな一日の記録を、ブログとして綴ってみようと思います。
8:00 AM – 喫茶「豆の木」でモーニング
まずは地元・苫小牧の喫茶「豆の木」へ。
落ち着いた空間の中で、コーヒーとピザのモーニングセットをいただきました。朝から美味しい時間。撮影は控えめにしつつ、レンズの色味や空気感の確認にもぴったりのシーンでした。
電車に揺られて札幌へ
その後は電車に乗って札幌へ移動。ちょっとした小旅行気分です。
札幌ではステラプレイスを中心に、カフェやショップをふらふらと散策。お気に入りのカフェ「オニヤンマ コーヒー(鬼山珈琲)」では、いつものように深煎りの一杯を楽しみながら、スナップも少し。
ランチはカルボナーラとカシスオレンジ
お昼は近くのレストランでカルボナーラを注文。
食後には珍しくカシスオレンジを一杯。春の陽気にぴったりの爽やかなランチタイムでした。
カメラ屋めぐりとソニーストアへ
食後はカメラ屋をいくつか巡って、レンズや機材を物色。
最新のカメラに触れるとテンションが上がりますね。さらに狸小路にある「モユク」にあるソニーストア札幌にも足を運び、ソニーレンズをいろいろ試してきました。
水族館でペンギンと癒しの時間
近くの水族館にも立ち寄り、のんびりと魚やペンギンたちを眺めながら撮影。
光の入り方や水の反射など、このレンズの描写力をじっくり感じられるシーンでした。
ラーメン屋「はち」で締めの晩ごはん
帰り道、駅に向かう途中で見つけたラーメン屋「はち」。
気になって入ってみたら、これが大正解。スープの旨みがしっかりしていて、最後まで満足度の高い一杯でした。
苫小牧に帰宅、写真チェックとレンズの印象
夜、電車で苫小牧に帰宅し、すぐに撮った写真をチェック。
このVoigtländer NOKTON Classic 40mm F1.4、やっぱりクセがあるけど、味も深い。フレアやゴーストもいい意味で雰囲気を演出してくれるし、ピント面は意外とシャープ。
何より、「撮ること自体が楽しい」と感じさせてくれるレンズでした。
Voigtländer 40mm F1.4 の魅力とクセ – 「不便を楽しむ」レンズ体験
今回の撮影を通して、あらためて思ったことがあります。
それは、このVoigtländerレンズが、**「撮ること自体が楽しい」**と感じさせてくれる道具だということ。
ただし、楽しいだけではなく、やっぱりちょっと使いづらい点もあるのが正直なところです。
オートフォーカス非搭載、完全マニュアルの世界
まず、このレンズにはオートフォーカス機能がありません。
すべてマニュアルフォーカスで撮る必要があります。
しかも、フォーカスリングは“回す”というよりも“つまんで動かす”という独特の操作感。
このレンズのクラシックな外観にも現れている通り、指でつまむ小さな突起がついていて、そこを使ってピントを合わせます。
これがなかなかにクセモノで、慣れないうちはスムーズに操作できません。
特に縦構図で撮影する時は、どこにその「つまみ」があるのか見失いがちで、ピント合わせに少し苦戦しました。
動きものには向かない。だからこその発見もある。
今回、水族館でペンギンを撮ったのですが、正直に言うと、まったくピントが合いませんでした(笑)。
静止画ならまだしも、動画になるとさらに難易度が跳ね上がります。
生き物のように動きが予測できない被写体をマニュアルフォーカスで動画撮影するのは、なかなかのハードルです。
もちろん、ある程度撮影スキルがあれば対応できますが、それでも集中力を要しますし、完璧な結果を求めるのは難しいと感じました。
それでも、このレンズを選んだ理由
それでも、僕はこの日、この不便さを選びました。
そしてそれが、とても良い選択だったと思っています。
現代のカメラやレンズは高性能すぎるくらい便利で、正直、技術がなくても“それっぽい”写真が撮れてしまいます。
でも、Voigtländerのようなクラシックレンズは、自分でじっくりピントを合わせて、失敗して、それでも撮るという過程そのものが楽しい。
「写真を撮るって、こういうことだったよな」
そんな原点を思い出させてくれる、素敵な体験が詰まった一日でした。
最後に
このレンズは癖も強く、使い勝手は限定的ですが、それを理解して付き合えば、本当に面白い相棒になります。
きっと、この日撮った写真も、見返すたびに“手間をかけて撮った”という実感がよみがえってくると思います。
「確実にいい写真・動画を撮りたい」なら、AF付きの便利なレンズを持ち歩くのがベストです。
でも、不便さにこそ楽しさを感じたい人には、このクラシックレンズ、おすすめです。